ダメージレース
2007年1月3日前回シャミパンを通すのは良くないって話をした。
今回はコメントでカバさんに提示されたような相打ちとなる場合のブロックの是非をダメージレースの観点から考えてみたいと思う。
往年のスーパースター森雅也さんの教えにこのようなものがある。
一枚のカードに4点以上のダメージを受ける場合、それに対処できるカードがある場合は対処した方が良い。一見損なようでも対処しないとそのダメージによってチャンプブロックをしなきゃいけなくなったりするため実際は得なことが多い。
要するに2ターン目に出た2/2に2回殴られるくらいなら除去を打てってわけだ。
僕にとっては実に納得出来る話なので、この教えを基に理論を展開したいと思う。
まずはこれを一般化してみよう。
法則1
20からの4点つまり現在のライフの20%以上のダメージは対処可能ならば対処するべきだ。
ただこのままだと後続がハンドにいない場合、相手の2/2を3/2飛行でブロックするべきだって結論になりかねない。これは相手のライフを考えていないのが原因だ。なので次の法則を加えよう。
法則2
対処可能なカードやパーマネントが相手の現在のライフの40%以上の(対処しないと受けるダメージの2倍の比率の)ダメージを与えられそうな場合は対処しない方が良い。
ここでのダメージが20%でないのは20%同士で殴り合うと負けてしまうし、対処すべき20%のダメージはほぼ確定しているのに与えられるダメージは相手のハンドに影響されるため不確定要素が強いからである。
ただ残念ながら今回40%ととした明確な根拠はない。経験上ほぼ確実に対処しない方が優位だというダメージを示したに過ぎない。
個人的には30%〜40%の間なら対処しない方が多少は優位だと考える。
さて、これで少しはマシになった筈だ。少なくとも2/2を3/2飛行でブロックすることは否定された(2〜3回は殴れるだろう)。
では、これで十分だろうか?
いや、まだだ。これまでの法則では潜在的なダメージを抑制している場合が考慮されていない。
具体的には、相手の場に4/1飛行と2/1がいて、こっちは1/1飛行な場合などが考えられる。この状況で2/1のみが殴ってきた場合に法則1、2を適用するならブロックするべきだが、それは往々にして誤りである。このような時にも適用可能なように法則を追加しよう。
法則3
対処可能なカードやパーマネントが場やハンドに見えている現在のライフの40%の(対処しないと受けるダメージの2倍の)ダメージに対処可能な場合は対処しない方が良い。
この3つの法則を当てはめれば大抵の場合にブロックするべきか否かを正確に判断することが出来るだろう。
例えば、後手2ターン目の2/2を先手3ターン目の3/2でブロックするのか?といった場合
4ターン目に2/2が止まる(タフネス3以上の)生物を召還出来ない場合は法則1を適用してブロックするべきだ(回避能力がない3/2では40%のダメージを与えるのは不可能だと考えられるため)と答えが出る。
召還可能な場合等の微妙な場合の理論化が出来ていない(ってか状況による)が判断の一助になってくれれば幸いである。
今回はコメントでカバさんに提示されたような相打ちとなる場合のブロックの是非をダメージレースの観点から考えてみたいと思う。
往年のスーパースター森雅也さんの教えにこのようなものがある。
一枚のカードに4点以上のダメージを受ける場合、それに対処できるカードがある場合は対処した方が良い。一見損なようでも対処しないとそのダメージによってチャンプブロックをしなきゃいけなくなったりするため実際は得なことが多い。
要するに2ターン目に出た2/2に2回殴られるくらいなら除去を打てってわけだ。
僕にとっては実に納得出来る話なので、この教えを基に理論を展開したいと思う。
まずはこれを一般化してみよう。
法則1
20からの4点つまり現在のライフの20%以上のダメージは対処可能ならば対処するべきだ。
ただこのままだと後続がハンドにいない場合、相手の2/2を3/2飛行でブロックするべきだって結論になりかねない。これは相手のライフを考えていないのが原因だ。なので次の法則を加えよう。
法則2
対処可能なカードやパーマネントが相手の現在のライフの40%以上の(対処しないと受けるダメージの2倍の比率の)ダメージを与えられそうな場合は対処しない方が良い。
ここでのダメージが20%でないのは20%同士で殴り合うと負けてしまうし、対処すべき20%のダメージはほぼ確定しているのに与えられるダメージは相手のハンドに影響されるため不確定要素が強いからである。
ただ残念ながら今回40%ととした明確な根拠はない。経験上ほぼ確実に対処しない方が優位だというダメージを示したに過ぎない。
個人的には30%〜40%の間なら対処しない方が多少は優位だと考える。
さて、これで少しはマシになった筈だ。少なくとも2/2を3/2飛行でブロックすることは否定された(2〜3回は殴れるだろう)。
では、これで十分だろうか?
いや、まだだ。これまでの法則では潜在的なダメージを抑制している場合が考慮されていない。
具体的には、相手の場に4/1飛行と2/1がいて、こっちは1/1飛行な場合などが考えられる。この状況で2/1のみが殴ってきた場合に法則1、2を適用するならブロックするべきだが、それは往々にして誤りである。このような時にも適用可能なように法則を追加しよう。
法則3
対処可能なカードやパーマネントが場やハンドに見えている現在のライフの40%の(対処しないと受けるダメージの2倍の)ダメージに対処可能な場合は対処しない方が良い。
この3つの法則を当てはめれば大抵の場合にブロックするべきか否かを正確に判断することが出来るだろう。
例えば、後手2ターン目の2/2を先手3ターン目の3/2でブロックするのか?といった場合
4ターン目に2/2が止まる(タフネス3以上の)生物を召還出来ない場合は法則1を適用してブロックするべきだ(回避能力がない3/2では40%のダメージを与えるのは不可能だと考えられるため)と答えが出る。
召還可能な場合等の微妙な場合の理論化が出来ていない(ってか状況による)が判断の一助になってくれれば幸いである。
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